「六枚のとんかつ」・・・不愉快きわまりない本だった。

幼稚園に通ってた頃、母親にポプラ社伝記シリーズを買ってもらってた。
思えば、オレが本に触れたのはあの頃が最初だな。ポプラ社の伝記ってのは、今でも有るのかどうか知らないけど、当時はどこの本屋にも置いてた記憶がある。湯川秀樹ヘレン・ケラー野口英世なんかを読んだ記憶がある、同じシリーズの中に山本五十六なんてのも有って、それも読んだ記憶があるな。

小学校の高学年なんかになると、文庫本なんてのも読み始めたけど、これまでにけっこうな冊数の本を読んでるのは間違いない。
500冊は確実に超えてるだろうし、下手したら1000冊を超えてるかもしれない。
で、とうとう出会ってしまったな・・・。

オレがこれまで読んできた本の中で、最低の本!

そりゃ、この歳まで生きてると、いろんな本に出会ってるし、

この本、超つまんない!
過去ワースト!

って本には何度か当たったけど、数年ぶりに出会った。
数年ぶりというか、20年以上ぶりだ。

こんなに人をバカにした本は、ここ20年以上、読んだことが無い!

その本のタイトルは、
「六枚のとんかつ」・・・。

 

まずは、いつものように文庫本の背表紙から引用。

空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第三回メフィスト賞受賞作がついに登場!新作「五枚のとんかつ」も併録。またノベルス版ではあまりに下品だという理由でカットされた「オナニー連盟」もあえて収録した、お得なディレクターズ・カット版。トリックがバレないように、必ず順番にお読みください。

世の中には「バカミス」ってのもあるけどね。
バカバカしいミステリーって意味で、日本ではいちおう、推理小説の一分野と言えなくもないけど・・・。この「六枚のとんかつ」のバカバカしさは、限度を超えてるだろ。

こんな本を出版する出版社の良識を疑う。

普段なら、絶対に読まないんだけど、メフィスト賞受賞ってことで、かなり気になったのだ。
このメフィスト賞、エンタテイメント作品(ミステリー、SF、ファンタジー、冒険・・・等々)を対象にした新人賞で、過去になかなかの才能を発掘してるんだよね。乾くるみ森博嗣浦賀和宏など、錚々たる面々と言っても良い受賞者が名を連ねてる。

で、この「六枚のとんかつ」の作者、蘇部健一だけど、名前は聞いた事なかったし、ちょっと読んでみようと思ったのだ。空前絶後のアホバカ・トリックって背表紙に書かれてるけど、メフィスト賞を獲ってるんだし、水準のレベルは保ってるんだろ・・・って思ったんだけど、

ホントにアホバカだった!

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文章は、まるで小学生の作文じゃないか!

嘘だと思うなら読んでみるといい。
ホントに小学生の作文レベル
ミステリーの短編集だけど、トリックも小学生レベル。大の大人が、よくも、こんなくだらない事を考えたものだと唖然。文章の稚拙さもあって超不愉快。登場人物も魅力ないし、どこが良くてメフィスト賞を受賞なのか、オレには理解不能。
途中で何度も思ったけどね。

もう読むのを止めよう!

ってな。
けど、メフィスト賞を受賞してるんだし、何か「隠し玉」があるのかも・・・頑張って最後まで読んでみたけど・・・

何もない!
400頁を超える小学生の作文を読まされた気分だ!

作者自身も文庫版のあとがきで書いてる・・・

この作品のノベルス版が出たとき、バカだ、ゴミだ、だれにでも書ける、商品としてのレベルに達していないなどと、たくさんのご批判を頂戴した。
当時は、そういうことを言った人たちに対して殺意を抱いたものだが、四年ぶりに読み返してみると、たしかにこれはゴミだった。

ほんとにゴミだ。
この本を受賞作に推した選考委員の神経を疑う。

解説によると、笠井潔「たんなるゴミである」と言ってるし、村上貴史「作者はバカミスを逃げ口上にしているだけ」と言ってるそうだ。おおいに賛同だな。
オレの感覚だと・・・

これは金を取れる文じゃない!

 

トリックはバカバカしく、文章は小学生の作文レベル、主人公は魅力なし(作文レベルだから魅力的に描けるわけがない)、まさに時間の無駄だった一冊。
20代の頃に超つまらない本を読んだけど、あの本に匹敵する。

良い本は記憶に残る。
中途半端な本は何年か経つと忘れてしまう事もあるけど、この本は死ぬまで忘れないだろうな。
それぐらい、頭にきたってことだ・・・。




 

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