昔話でも紹介しようか。阿漕平治の話だ。

住んでるのは三重県の津市・・・。
まぁ、なんの取りえも無い県庁所在地
で、オレの最寄りの駅はJR線高茶屋って駅なんだけどね・・・

無人駅!

県庁所在地だぞ(涙)
それなのに無人・・・なんという寂れ具合だ。
で、この高茶屋駅だけど、津駅から二駅目なんだけどね、津駅高茶屋駅の間に有る駅が、これだ・・・
阿漕駅・・・。
もちろん無人駅だ。(しかもトイレも無い!

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これね、時代劇なんかで、こんなセリフが出てくるでしょ、悪いお代官様なんかが言うんだけど、

グヘヘヘ、おぬしも阿漕(アコギ)な奴よのぉ、ブヒヒヒ・・・

なんてセリフだ。
まぁ、良い意味では使われないんだけど、オレが初めて三重県に来た時は思ったぞ。

なんか変な地名だな・・・。
アコースティック・ギターみたいじゃないか。

ここで、アコギの意味の再確認。

しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また、そのさま。「阿漕な商売」「阿漕なまねをする」
goo 国語辞書

で、この言葉の元になった昔話が在るそうで、この辺りに住んでる人はみんな知ってる話があるんだけどね。今回は、その昔話を「日本昔ばなし」風に紹介。

471602

昔、阿漕(あこぎ)の浜に漁師の平治おかやんと住んどった。
ある時、おかやんが病気になってな、
「平治、すまんなぁ、じきにようなるでな」
と、言うたんやけど、おかやんは、良うなるどころか日に日に痩せていくばっかやった。
平治は心配でどうしようもなく、ウロウロ歩いとると、浜におったおじやんが、

「平治よ、おまえんとこのおかやんの病気には、ヤガラが一番、ヤガラしかないのぉ。せやけど、ヤガラは阿漕浦(あこぎうら)やないと居らんでなぁ」

と教えてくれたんや。
ヤガラっちゅうのは、細い体で矢が飛んでいくみたいに泳ぐ魚でな、阿漕浦に居って、他んところにはめったに居らんのや。
ところが阿漕浦は、お伊勢さんに捧げる魚を獲る海でな、漁師が勝手には入れん海や。この掟を破ったら、むしろでのり巻きみたいに巻かれて、生きたまんま海に沈められることになっとる。

「阿漕のヤガラか・・・」

どうしたもんかと思い悩みながら、うちに帰ると、おかやんが部屋のすみにうずくまり、
「はぁ、はぁ、はぁ」
って、荒い息で苦しんどった。
「おかやん、おかやん」
平治はオロオロするばかり。どうする事もできんかった。

その晩、平治は心を決めてこっそり舟を出した。
入ってはならん阿漕浦に入って網を打ったんや。一回、二回・・・暗い海から鈍う光るヤガラが上がってきた。平治は震える手でヤガラを掴むと、うちに持って帰った。
次の朝、
「おかやん、かげんはどうや。朝ごはんやでぇ」
おかやんは、ヤガラを美味そうに食べた。ヤガラのおかげか、体も良うなっていくみたいやった。平治はそれが嬉しくて、ヤガラが無うなると、また阿漕浦に舟を出したんや。そんな夜のことや。何べん網を打ってもヤガラがかかってこん。
「今度こそ」
と、網を打った時、なんやら波の向こうに灯りが見える。闇をすかして良う見ると、役人の舟が浜から出てくるやないか。
平治は何もかんも捨てて、舟をこいで、こいで、暗闇の海を逃げ帰った。

夜が明けると、役人が平治を捕まえにきた。手には平治菅笠を持っとった。あん時、慌てて逃げたもんで、を落としてしもうたんや。
平治は、掟通りにムシロに巻かれて阿漕浦に沈められた。おかやんも、じきに死んでしもうた。
それからさ、何日もせんうちにな、真夜中に、
ザザーッ、ザザーッ
と網を打つ音がずっと聞こえとった。
「昨日の晩、阿漕浦から人の鳴き声が聞こえてきてなぁ。もう、うち寝れへんだわ」
なんちゅう話が広がってな、そこらの人は、
「網を打っとるの、平治やろ。まんだヤガラを探しとんのやろ。気の毒になぁ」
「平治のおかやんが、泣いとんのとちゃうやろか」
と言いおうた。
そのうち泣き声やら網の音やら聞いた者が病気になってな、みんなえらい困ったわ。

てな昔話なんだけどね、三重の言葉で語られてるyoutube動画も有ったぞ。

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しかし、この昔話だけ聞くと、親孝行な息子の話なんだけどな・・・。
いろいろ調べてみたけど、これ、平安時代の話らしいじゃないか。その頃は、ただの密漁者として語られてるらしいんだけど、どこでどう美化されていったのやら・・・。


 

でね、どうして今回、阿漕平治の話を書こうと思ったかっていうと・・・
平治の霊を祀る塚があるんだけどね。阿漕塚って言うんだけど・・・。

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この阿漕塚で、ねんどろいど飛雄ちゃんの写真を撮ろうと思ったんだよね。
で、昼間、出かけてみたんだけど・・・
飛雄ちゃんを連れて行くのを忘れた!(涙)
自作の吸盤式自立装置はカバンに入れてるのに、肝心の飛雄ちゃんを連れてきてなかった(泣)
仕方なくUターンだ・・・。
せっかく来たのに何も書かないのはもったいない。
なので阿漕平治の話を書いてみた。

そうそう、津市に「平治煎餅」って有名な銘菓が有るんだけど、これもついでに書いておこうか。
平治のをデザインした煎餅だ。
津市のお土産では、これを買う人が圧倒的に多いらしい(他に取りえがないからなw)

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これ、デカい奴だと直径30cmとかだからな・・・。
食べごたえはある。味は、コメントしないでおこう(涙)




いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

阿漕平治の話は浄瑠璃にもなってるし、けっこう有名ですね

マサト
マサト

そんな親孝行の話がなんで、おかしな意味の言葉で使われてるんだ?

バイト君
バイト君

良い話になったのは浄瑠璃の影響で世話物だからでしょ。
元々は、平安時代の話で、そこでは、ただの密漁者で語られてるらしいですどね

マサト
マサト

平安時代・・・
そんな大昔の事を考えたら頭が痛くなる!

バイト君
バイト君

てか、認知症じゃないんですか?ww
飛雄ちゃんを忘れるとか・・・普通じゃないでしょww

マサト
マサト

ただの夏バテだわ!

 

 

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