映画「ブレードランナー ファイナル・カット」版を観たけれど・・・

映画の「ブレードランナー」だな。
この映画、観た事なかったんだけど、先日、初めて観たぞ。オレが観たのは、ファイナル・カット版
初期劇場公開版インターナショナル・バージョン(完全版)、さらにディレクターズ・カット(最終版)、そしてさらにファイナル・カットと続くんだけど、もう、何が何やら・・・。
映画会社の商魂には呆れるわ・・・。どんだけ出すんだよ!?って感じだな。
どうせ観るならファイナル・カットだろ、って事で、これを選んだんだけどね。これは、2007年に公開25周年を記念して、リドリー・スコット監督によって再編集されたものだ。

 

1982年の映画だし評判作なので、この映画の存在は知ってはいたけどね、観てなかったんだよね。
観てなかったと言うよりも、「観なかった」って言い方の方が正しい。
主演のハリソン・フォード、好きじゃないからなw 「スター・ウォーズ」のイメージが強烈すぎて、他の映画を観る気になれなかった。
それが、いきなりだけど、映画を観てみようか、って気分になったのは原作を読んだから。
フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」だ。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は難解な小説だった
映画「ブレードランナー」の原作、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んでみた。う~ん、ちょっと難解...。作者の言わんとするところは感じるんだけど、答えが出せないww

なかなか難解な小説だし、妙に哲学的な部分もあったりで、映画化されたブレードランナーってどんな映画なんだ?って思ったわけ。
でね、2時間弱のこの映画、観たんだけど・・・
これ、どこが面白いんだ?
原作とは似ても似つかない、くだらないSF映画に成り下がってるじゃないか・・・。
Amazonのレビューなんかは、概ね高評価が多いけど、オレの評価は、
☆1個か2個だ!
原作を読んでると、どうしても原作と比べてしまうけど、それを差し引いてもつまらない映画だな。
オレには、この映画の良さがさっぱり解らん・・・。
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ストーリーは、原作に沿って進むんだけど、大幅に削られてる。
2019年、宇宙開発の前線で奴隷として使役されていたレプリカント(アンドロイド)が反乱を起こして地球に逃亡。捜査官のデッカードがレプリカントを追跡して抹殺していく、って話だけどね。
まず、原作で描かれていた主人公デッカードと妻の触れ合いが何も描かれてない!
映画には妻も登場しないしww
これじゃ、主人公の心の内面を深く掘り下げられないだろ。ただの追跡モノ、ただのドンパチ映画に成り下がった原因の一つだな。原作では、妻とのやり取りで、家庭への不満やら欲求やら、人間っぽいところを描いていたのに・・・。
原作で登場してた同業者(賞金稼ぎ)も登場しないし、この同業者、けっこう重要な役回りだったんだけど、この人物が出てこないせいで、ホント、薄っぺらなSF映画に成り下がってると思うぞ。

原作を置いておいて、この映画、単体で眺めてみても、好みじゃないな。
なにしろ描かれてる世界が・・・
暗すぎる!
具体的にはやらのシーンだらけ。昼間でも世界が暗い。
1982年に公開された映画で、描かれてるのは2019年・・・。こんな暗い世界を描きたかったのかなぁ。近未来を描いてるのに、描かれてる世界は暗くて汚い。
それに、随所に出てくる日本語やら漢字ネオンサインww
未来都市に出てくるこのネオンサイン、観てて思ったけど、邪魔だろ!
wikiさんの説明によると、

作中の風景に日本語が多く描かれている理由は、リドリー・スコットが来日した際に訪れた新宿歌舞伎町の様子をヒントにしたとされている。このことが日本人観客の興味をひくことになり、これらのシーンへのオマージュ・議論が生まれることになった。

議論もなにも・・・
訳の分からん日本語やら漢字がやたら出てきて、不愉快だ!
描かれている世界(未来都市)も汚いし・・・。

原作には哲学的な匂いもあったし、原作者から読者への問いかけみたいなモチーフを感じ取る事もできたけど、この映画は、ただのドンパチ映画だな。
オレの2時間を返せ!
とまでは言わないけど、もう、二度と観ない。

 

そうは言っても、せっかく観た映画だし、なにかしら良かったところを一つぐらいは書かないとなぁ。ラスト近く、レプリカントロイ・バッティデッカードの戦闘シーンかな。
それまで殺し合ってきたロイデッカード。指を折られてビルから転落しそうになるデッカードを唐突にロイが助けるんだけど。この辺の心理描写もオレには理解できなかった・・・。
なんで、助けるわけ?ww
せっかく追跡を振り切るチャンスなのに・・・。
で、ロイが言うわけ・・・。

I’ve seen things you people wouldn’t believe.
Attack ships on fire off the shoulder of Orion.
I’ve watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. 
All those … moments will be lost in time, like tears…in rain. Time to die…
俺は、お前たち人間には信じられない光景を見てきた。
オリオン座の傍で燃え上がる宇宙船、
暗闇に沈むタンホイザー・ゲートの近くのオーロラ。
そんな記憶も時と共に消えてしまう。
雨の中の涙のように・・・。
俺も死ぬ時がきた・・・。

これは、なかなかの場面だ。ロイを演じるルトガー・ハウアーの表情が良い!
まぁ、レプリカントロイが、なぜ最後の最後にデッカードを助けたのかは、やっぱり理解できないけどな。
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映画なんて、ただ単に娯楽だろ。

別に感動しなくても、哲学的じゃなくても、観てる者に訴えるかけるものが無くても、楽しむ事が一番だ。この映画は、楽しむ事もできなかった。
せっかく名著と言われる原作を映画化してるんだから、もっと原作に忠実に作って欲しい、ってのがオレの感想だ。
好きなSF映画原作でも紹介しとこうかな。

「時計じかけのオレンジ」なんか、すごい描写がてんこ盛りだ。往年の名曲「雨に唄えば」を口ずさみながら女性をレイプするシーンなんか、鳥肌もんだぞ(涙)不良少年アレックスが「ルドヴィコ療法」で治療されるシーンなんか正視できない迫力だ(涙)
同じくS・キューブリック監督の「2001年 宇宙の旅」は、まさに哲学的な大名画!
宇宙創造の謎、神の領域に迫る名画だと思うのだ。

いつものバイト君の下書きチェックだ。

バイト君:「2001年~」は、ちょっと意味不明なところが多いんですよねぇ

その不明なところを考えるのが、この映画のミソだろうが!

バイト君:そもそも、モノリスってのが何なのかが謎・・・

あれは、神様の使いだわ!
オレは、そう信じてるのだわ!
猿から人間への進化のキッカケが、あのモノリスなのだわ・・・

バイト君:進化の話よりも仕事してください!

・・・・・・

 

 

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