懐かしの名画を紹介!「心の旅路」はメロ・ドラマの王道って話

連休なんで、またまた映画を観た。
この映画を初めて観たのは、オレが20代の頃だ。当時、付き合ってた彼女と一緒にホテルで観たんだけどね。なんでホテルかと言うと、NHK名作劇場かなにかで放送されてたのを観たわけ。
へ~、良い映画だなぁ
って思った記憶がある。
今回、20年ぶりぐらいに観たので、ちょっと書いてみようか。

 

1942年のアメリカ映画「心の旅路」だ。
1942年って、第二次世界大戦の真っ最中だぞ。そんな時代にこういう映画を作れるってのは、やっぱりアメリカは懐が深いな。モノクロの映画だけど、「モノクロだけにしか出せない映画の色彩」を感じる映画だ。(ストーリーも含めての色彩って意味ね
原作は「チップス先生さようなら」「失われた地平線」で有名なジェームズ・ヒルトンのベストセラー小説。監督はマーヴィン・ルロイ。この監督の作品は、アカデミー作品賞には何度もノミネートされてるんだけど、監督賞にノミネートされたのは「心の旅路」だけだ。
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軽くストーリーの紹介をすると・・・

第一次世界大戦の末期、イギリスのメルベリーにある精神科病院(精神病院という呼び方は差別用語らしい)に一人の男が入院していた。フランスの戦線で負傷して過去の記憶を失くしてる男。
ある日、散歩に出た彼は、戦争の終結に喜ぶ民衆に紛れて、そのまま病院を脱走。煙草屋に入った彼は、ダンサーのポーラと出会う。彼の境遇に同情したポーラは彼を楽屋に連れて行き、世話をしているうちに恋に落ちる。過去の記憶を失くしてる男とダンサーのポーラ・・・。
二人は人の目を避けるようにしてメルベリーを後にし、人里離れた郊外の一軒家に落ち着く。彼の名前をジョン・スミスとして届け出た二人は、牧師の協力もあって結婚し幸せな家庭を築く。彼の事をスミシーと呼び、幸せそうなポーラ・・・。やがて一人の男の子も誕生する。そんな時、リバプールの新聞社からスミスの元へ採用の通知が届く。契約のためにリバプールに赴いたスミスは交通事故に遭い・・・。
事故のショックで記憶を取り戻した彼の名前は、チャールズ・レニアー
だけどね、今度は、戦争が終わってから事故に遭うまでの3年間の記憶を失くしてしまう。神科病院に居た事もポーラとの事も・・・。ポケットの中には家の鍵が残ってるけど、どこの家なのか・・・。(もちろんポーラと暮らしていた家だ)
なぜ自分がリバプールに居たのか解らないまま、チャールズは家に戻る。そこは地域の名士レニアー家だ。彼の帰還に驚く兄弟たち・・・。
実業家として成功していくチャールズ。一人残されたポーラは苦労して夜間学校へ行き、秘書として働き始めるんだけど、ある時、新聞でチャールズの写真を見て「スミスじゃないか?」と思う、チャールズの会社の採用試験を無事に突破した彼女は、名前をマーガレットと変えてチャールズの秘書になる。
過去の事は何も言わずに、ひたすら記憶が戻る事を祈るポーラ。
なんとか記憶を取り戻そうとするチャールズ・・・。
いろいろと紆余曲折はあるんだけど、ここは省略。
ラスト、二人が暮らしていた一軒家にたどり着いたチャールズ。ポケットの中から鍵を取り出してドアに挿し込む。ドアが開くと、昔のままの部屋が見える。チャールズの記憶が戻る・・・。
そこへ。ポーラがやって来て呼びかけるんだけど、ここはだ。
「スミシー・・・」
チャールズって呼ばないんだよね。二人が一緒に暮らしていた頃の呼び方、スミシーだ。
振り向いたチャールズは・・・
「ポーラ!」
マーガレットって呼ばない。二人が暮らしていた時の呼び方だ。
完全に記憶が戻る場面でこの映画は終わり。

2時間ちょっとの映画だけど・・・
いやぁ、魅せてくれるねぇ。
小道具(鍵)の使い方が上手い。鍵の他にもスミシーがプレゼントしたネックレスなんかも上手い使われ方をしてる。このネックレスをチャールズに見せるシーンなんか、記憶が戻るんじゃないか?なんてドキドキしたりな。
今でこそ記憶喪失モノのドラマや映画なんて珍しくも何ともないけど、この映画は「記憶喪失」を扱った初めての映画って言われてるらしい。
で、一番のお気に入りは、ポーラを演じてるグリア・ガースン。全然、美人じゃないんだけど、美人じゃないだけに映画にリアリティが出る。この役をイングリッド・バーグマンみたいな、誰もが認める美人が演ったら、まぁ、それはそれで見応えは有るんだろうけど、こういうリアリティは出なかったんじゃないかと思うのだ。反対に「カサブランカ」グリア・ガースンが演ったら、あんなにロマンチック、かつお洒落な映画になったかどうか・・・。観てみたいけどな。
自分からは何も言わずに、ひたすらチャールズ(スミシー)の記憶が戻る事を待つ女。
耐える女!
こういう役は美人よりも、ちょっと癖のある女優の方が良いよね。
「ひまわり」ソフィア・ローレンなんか最高の演技だと思ってるぞ。美人じゃなくて、みすぼらしい服装、そして悲しいストーリー・・・。久々に「ひまわり」も観たくなったww
このグリア・ガースンだけど、「ミニヴァー夫人」でアカデミー主演女優賞を受賞してて、1941年から5年連続でノミネートされてる大女優だ。
スミシーを演じるロナルド・コールマン。こちらも二名目の人気俳優で、1947年「二重生活」でアカデミー主演男優賞を受賞。トレードマークは口ひげ。日本では「コールマンひげ」と呼ばれてたらしい。
「80日間世界一周」にも出てるな。

 

「心の旅路」の原題は Random Harvest って言うんだけど、これは邦題が上手いね。
記憶を失くした男と、記憶が戻る事を耐えて待つ女の「心の旅路」だ。
アメリカでの公開は1942年だけど、日本公開は戦後の1947年。あの時代にこういう素敵な邦題を付けた人には敬服だな。
で、映画を観終わって、オレも昔の事を想い出した。
この映画を一緒に観た彼女、
今はどこで何やってるんだろ?
ってなww
これ、恋人同士で観ると、かなり親密度が増す映画だ


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