【映画】『セッション』は強烈な余韻を残す!って話

この映画の事は知ってはいたんだけど、慌てて観なくても良いか・・・、と後回しにしてた。オレの仕入れていた事前の知識では、音楽大学(モデルはジュリアード?)に入学した生徒とスパルタ教官のレッスンを描いた映画
『セッション』って題名だし、まぁ、ジャズ系の音楽を扱ってる事も予想。
う~ん、ジャズも聴くけど好きな編成はトリオとかカルテットだ。大人数で演るバンドジャズは好みじゃないし・・・。
なんて理由を並べて観てなかったんだけどね(実は『孤独のグルメ』シリーズを観る事で忙しかった)
ところが、先日、こちらのブログで『セッション』の紹介をされてたわけ。

え!?
フルメタル・ジャケット!?
フルメタル・ジャケットって言うと、あれだよね・・・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』だよね?
こちらのブログでは、

一言で言うと、
ジャズ版「フルメタル・ジャケット」
を感じさせる作品です。

って紹介されてる。
俄然興味が湧いてくる。
『フルメタル・ジャケット』と言えば、スタンリー・キューブリック監督が晩年に撮った映画で、なかなかの衝撃作。この監督は他にも『2001年 宇宙の旅』『博士の異常な愛情』『時計じかけのオレンジ』等々、傑作・話題作を撮ってるし、大好きな監督だからDVDも持ってる。
そのキューブリック『フルメタル・ジャケット』を感じさせる映画、となれば観ない訳にはいかない。
って事で、さっそく『セッション』を観てみた(ちょうどAmazonプライム・ビデオに有ったしw)

 

もうね、結論から書くけど、
この映画・・・
凄い!
何が凄いって、いろいろ凄すぎる。
主人公二人の「狂気」の描き方が尋常じゃない。
ストーリー(特に後半の展開)ののけぞるようなサプライズ・・・。
映画らしい映画だ。
まさに「映画を観た!」って堪能できる作品だった。

簡単にAmazonプライム・ビデオに書かれてる紹介文を引用すると、

2015年度のアカデミー賞のダークホースが、3冠を獲得!名門音大に入学したドラマーと伝説の鬼教師の狂気のレッスンの果ての衝撃のセッションとは”!?
【才能】vs【狂気】 この衝撃に、息をのむ。

って書かれてる。
たしかに書かれてる通りの内容だった。
鬼教師の情け容赦ないレッスンも凄い。彼が教室に現われるだけで教室の雰囲気がガラリと変わるんだけど、この辺りの描き方も上手いんだよね。上手く演奏できないと、演者に罵詈雑言の嵐を浴びせかける。言葉だけじゃなくて椅子を投げつけたり・・・。
もう、やってる事が「狂気」そのもの。
そういう鬼教師の前に現われたのが、19歳の主人公。彼も、まぁ、何て言うか、あまり気持ちの良くない人物(偉大なドラマーになる事を目指す上昇志向の塊)で描かれてるんだけど、鬼教師はまさに『フルメタル・ジャケット』ハートマン軍曹を彷彿とさせる。
簡単にストーリーの流れをまとめておくと、
19歳のアンドリューは名門シェイファー音楽院の生徒。将来は偉大なドラマーになるべく練習に打ち込んでるんだけど、ある日、シェイファー音楽院で最高の指揮者フレッチャーの目に止まる。彼のスタジオ・バンドにスカウトされたアンドリュー・・・。
いきなり椅子を投げつけられたり、頬をぶたれたり・・・。とうとう最後には泣き出してしまう。音楽に関しては妥協しないフレッチャーの下で、必死にくらい付くアンドリュー。やがてドラムの主奏者の椅子を勝ち取る。
この後、いろいろな出来事が起こるんだけど、その辺は割愛ww
紆余曲折の末、シェイファー音楽院を退学処分になってしまうアンドリューだけど、ある日、街のジャズクラブで鬼教師フレッチャーと再会。フレッチャーもシェイファー音楽院を退職していた(ここは重要な伏線)。
アンドリューはフレッチャーから、ジャズコンサートでドラムを叩くことを依頼される。
そしてコンサート当日、思いもかけない展開になって・・・。
と言う流れなんだけど、このラストのコンサートのシーンは、
圧巻!

 

このコンサートでのシーン、まず驚くのは、むちゃくちゃなサプライズが用意されてた。
ぉぃぉぃ、これ大丈夫なのか?
どうなるんだ?
コンサートのシーンなのに、サスペンス映画を観てるような「手に汗を握る」感覚。
そのサプライズを乗り越えて演奏するアンドリュー。乗り越えるどころか、フレッチャーに挑戦状を叩きつける。
もうね、目が離せない。
アンドリューの鬼気迫るドラム、鬼気迫るというか、何かが乗り移ってるようなドラムだな。そこへ、フレッチャーが近づく・・・。
でね、ここが最大最高の見せ場かもしれないんだけど、アンドリューの激しいドラムでシンバルのジョイントが緩んでシンバルが落ちそうになる。
そのジョイントを締め直すフレッチャー!
音楽が二人を繋いだ瞬間、ってのは言い過ぎだけど、初めてアンドリューの演奏を認めたかのようなフレッチャーの眼差し。視線を絡ませ合うアンドリューとフレッチャー・・・。
演奏が終わると同時に、この映画もエンドロールになる
見事な幕引き!
この後の二人の展開も気になるけど、演奏が終わると同時にスパッとエンドロールに切り替える手法も、強烈な余韻を残して好感が持てる。
いやぁ、良い映画だった・・・。

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この映画、低予算で作られたにも関わらず、アカデミー賞では作品賞を含む5部門でノミネート。見事3部門で受賞してるんだけど、鬼教師を演じたJ・K・シモンズ助演男優賞を受賞。納得だな。あの演技は『フルメタル・ジャケット』ハートマン軍曹を思い出させる名演だ。名演というより、
激演!
うん、激演だな。熱演って言葉でも足りない。
監督のデミアン・チャゼルだけど、この映画を撮ったのは28歳
新しい才能が現れた。キューブリックに負けないような傑作を撮って欲しいぞ。

 

いつものバイト君の下書きチェックだ。

バイト君:この鬼教師って、なんかマサトさんに似てるww

・・・・・・

バイト君:椅子は投げないけど灰皿は投げるし、よく保護者から苦情は来てるしww

うっさいな!
ウチが嫌なら、よそに行けばエエだろ!
こっちから「来てください」って言った事は一度もないわ!

バイト君:すぐ興奮する・・・

今度から、フレッチャー式で鍛えるぞ!
映画でも言ってるだろ・・・
「上出来」って言葉はアカン!
目指すのは最高の点数だわ^^

バイト君:すぐに影響される・・・
いつまで続くかどうか見物・・・

・・・・・・

 

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