映画「ソイレント・グリーン」の描く未来社会は怖いって話

オレが子供の頃なんて、一週間のうち半分は夜9時からテレビで映画を放送してた。
淀川長治日曜洋画劇場に始まって、月曜日は荻昌弘月曜ロードショー、水曜日は水野晴郎水曜ロードショー、金曜日は高島忠夫ゴールデン洋画劇場・・・なんて具合だな。
勉強もしないで、テレビで放送される映画ばかり観てたけど、あの頃もけっこうな話題作やら名作を放送してたんだよね。放送時間の都合もあるから、オリジナルと同じって訳にはいかないんだけど、毎週、いろいろ観てたのだ。それを観終わってから宿題をする、ってのがオレのルーティンだったけど、考えてみればあの頃から夜更かししてたな・・・。

 

で、当時、子供の頃にテレビで観た映画でけっこう衝撃を受けた映画があって、先日、DVDで完全版を観たので今回はその話。
映画「ソイレント・グリーン」だ。
オレと同世代ぐらいの人だと、テレビで何度も放送されてるし、観た事が有る人も多いかもしれないけど、これは、なかなかのSF映画だ。

1973年のアメリカ映画なんだけど、この映画が描いているのは2022年の未来だ。
2022年なんて、あと5年もすればやって来るし、ほとんど目前と言っても良いだろうけど、この映画を観たのは昭和の時代だからな。
子供心に思ったぞ・・・
2022年て、こんな世界になってるのか!?
かなり怖かったし、ラストでの衝撃は子供にはかなりハードだったな(涙)
いつものように軽くストーリーを紹介・・・。
2022年のニューヨーク。爆発的な人口増加によって、世界はを失った人であふれている。大多数の貧困層とごくごく一部の特権階級に分けられた超格差社会だ。野菜とか肉なんてのは、この時代では宝石以上の価値を持ち、特権階級の人間の口にしか入らない。大部分の人は、ソイレント社が作る合成食品で細々と生きているって時代。
これね、このあたりの対比の描写がすごく上手い。特権階級の住むアパートには「家具」と呼ばれる女性も完備されてる(ちょっと羨ましいw)
もちろん肉でも野菜でも買うことが出来る。それに対して、大部分の人はソイレント社から配給される合成食品・・・。
ある日、ソイレント社の幹部が暗殺されるんだけど、その事件を刑事のソーンが担当。被害者のアパートで、見たことも無い食べ物を見てポケットに入れたり、なかなか人間的な描写もある。持ち帰った野菜や肉を食べるシーンなんか、けっこうズシンとくる迫力だ。ウィスキーを飲む表情なんか、今でも脳裏をよぎる印象度。こういう描写は全編を通じて描かれていて、を見て感動したり、イチゴジャムを舐めるシーンなんかも印象深い。
捜査を進めるソーンだけど、紆余曲折の末、やがて事件の核心に迫るわけ。公営安楽死の施設(ホーム)から運び出される死体の後を追ってソイレント社へ忍び込むソーン・・・。
彼がそこで目にしたのは・・・!
って内容なんだけど、これは有名な映画だし、結末を知ってる人も多いかもね。
ただ、小学生の時に初めて見た時の衝撃は忘れられないぞ。
オレはあの日・・・
寝てないからな!
恐ろしくて寝れなかった(涙)
ラストでソーンが叫ぶ言葉・・・映画史に残る言葉だと思ってるぞww
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見た事もないような機械が出てきたりするSF映画も面白いけど、こういう近未来を描いた映画も面白い。それと、BGMで使われてる音楽が良いんだよね。ベートーベン交響曲6番「田園」だ。
ラスト近く、ホーム(公営安楽死施設)のシーンで使われてるんだけど、これは名シーンと言って良い。なかなかの映像美だ。
「2001年 宇宙の旅」でも思ったけど、SF映画クラシック音楽って相性が良いと思うのだ。
この映画を観てない人には、オススメしたい映画だな。
ただ、こういう風に書くとwikiあたりで結末だけ調べてしまう人が居そうだけど、それはオススメしないww そういう事(ネタバレ)を前提に作られてる映画じゃないからな。
結末を知ってる人も、2022年が目前に迫ってきた今、また観ても楽しめるんじゃないかと思うのだ。

ソーンを演じるのはチャールトン・ヘストン「ベン・ハー」やら「猿の惑星」やら「エアポート’75」やらに出てる大俳優だけどね。別に演技が上手いとも思わないし、男前でも何でもないんだけど、こういう肉体を使う役柄はピッタリとハマるな。
今回、DVDで最後のクレジットロールまで観て気が付いたんだけど、ソイレント社の殺される幹部がジョセフ・コットンだった。「第三の男」で超有名だけど、まさかここにも出てたとは・・・。
監督はリチャード・フライシャー。日米合作映画「トラ・トラ・トラ」を撮ってる人だ。
何気に豪華なスタッフとキャストで作られた映画「ソイレント・グリーン」だけど、内容は恐ろしい映画だ。

 

~補足~

ソイレント」とは大豆(soybean)とレンズ豆(Lentil)から連想された造語。

1974年アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞、サターンSF映画賞受賞。

 

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